切り刻んだ 浅い傷から 流れる血の 嘘の匂いは媚薬 繰り返される 子守歌は 偽りの記憶に まみれて じっとりとした 薄闇に 戯れあう 心あらず
声の新着ブログ記事
-
-
夢を見ていた 明けない永遠の夜彷徨った 目が覚めても過去の中 それでも今日を生きようと 重い体引きずって 部屋を射す陽光に手を伸ばした 忘れなくても許して 考えすぎに楔を打てば なんとかほら生きられる けれど幸せだった昔に帰りたい 独りぼっちは嫌だと 暮れゆく空の下泣いた
-
Don't open your mouth anymore…
Don't open your mouth anymore 果てしない不幸の連鎖に遠い目をして 独りを選択しても 愛されることを欲する 乾いた心でも 求めるものは…… 失ったたくさんのもの数えてる 取り戻そうとやっきになる 見苦しくても 飢えた心を満たそうと 利用できる人間を探す It's lik... 続きをみる
-
-
白塗りに真っ赤な口紅 嘲笑のなかを君は泳ぐ 夜空を照らすネオンの洪水 虫のように惹きつけられ 別人になりたがってるの 服や化粧じゃごまかせないよ 見透かす輩が つけこんでくるね 気が付かないほど鈍くはないだろう 欲望の渦巻く夜を彷徨う危険な冒険 若いだけで 居場所を与えられる 今は 偽りの 華やか... 続きをみる
-
Don't make a soft voice そっと言い聞かせる詭弁に張りつめる 心も頬も凍り付いて under the moonlight 手首からうっすらと滲む 暗い血に走るその視線 悪者にならず切り捨てようと卑怯なやり口 それでも友達でもとすがりつく プライドを捨てて Like an ab... 続きをみる
-
-
あなたの手慣れた優しさと失望の物語に 背伸びして大人の女のふりをする私は 簡単に落とされて コントロールされていく 痩せこけた体求められる陶酔に なにが目当てか疑いもせずなついてしまう 俺が好きなら 尽くせという本音受け入れ 愛だの恋だのくだらない 強がりが砕け散る 自分を大切にすることも忘れて ... 続きをみる
-
-
-
-
-
取り繕う術も知らず 自分をむき出しにして生きる 傷つきたく ないのに 純粋なんだよ 皆わかってるよ 貴方の言葉が空しく響く 未熟なだけ 愚かなだけ そんないいものじゃない Don't think Don't think Don't think Don't think too much Don't ... 続きをみる
-
-
これから どうしたい 穏やかな声で あなたは言う 戸惑い 言葉は出ない 同情じゃなんだ そっと腕を伸ばす 窓の外 月が浮かんで やっと孤独から 逃れられる真夜中 涙が胸のうちを流れて 独りきりにさよならを 静寂のなか二人きり たとえ愛じゃなても
-
-
プライドがひとひら、あしもとに舞い落ちた。 思わずかかんで拾い集めようとする私に、 男は「いいじゃん」と言う。 「月美ちゃん最近、感情表現が豊かになったやん。 本読むのなんかやめてさ、好きな男のことでも考えてろよ」 軽蔑の冷笑を口の中に隠す。この男は金目当てに私を狙っているホストだ。 この男は私... 続きをみる
-
Do not say anything 諭すように私の落ち度を言い聞かせる ずるい人と涙を流しても I fall silent at your smile その目の奥に 映るものは 引き留める術はなくただ見つめてる 夏の終わり突然の別れ途方に暮れる 頭を過る罵倒語が 空しく過る 潰れそうな胸 ob... 続きをみる
-
堕ちていく もがきながら 女達を狂わせて 睡眠薬を飴玉のように 悪夢を見ないように 夜の底 疲れ切って 犯した罰と罪を 夢から逃れ朝に我に返る 一度きりの人生 いつ死んでも一緒 成功を夢見入る 犠牲の女達の愛まで欲しながら 欲望の底なし沼 何もかもを欲しがり手を伸ばす
-
あなたの 差し出す腕に このままずっと すがりつけたい 望みは儚なく 理想を求め あなたは去る 本当は 強いんだから そう言い残して 今はただ眠ろう There is a future 陽が沈んでいく There is a future 一滴の希望を手に 癒えない傷を わかってもらおうと 精一杯で... 続きをみる
-
-
-
We have a distorted relationship
Don’t talk your past 錠剤を口に放りながら フロントガラス越しに映る景色を見る It's your dream that is over 荒んだ心に流れる 温かい血のように あなたは嘘に暖かい真実を織り交ぜる 三日が百日にも思えたことはあるかい 女を騙してきたそのやり口 軽蔑と... 続きをみる
-
-
-
-
-
-
自身の醜さで鏡も見れない女子高生の前に現れた あなたは凄まじく綺麗にパッケージされて それから幾度整形を繰り返しても あなたには遥か遠くおよびはしない 美しいということ 驚くほど美しいということ 唯一無二の美貌だということ どんな努力も どんな才能も その前には無力な気がして佇んだ 二十歳の夜 美... 続きをみる
-
-
-
あれからどれだけの年月が過ぎて ようやくもう聞こえない その甘い声優しい言葉 けれどまだ 私を捨てた時の あの優しい声残酷な言葉が 時折頭の中で響いて まだあの日にいる まだあなたの声を聞いている
-
-
-
君のしたいことは何と聞かれたら 恋愛がしたいと思うけど 傷つかずにいられないなら 何も欲しいと思わない お前はどうしたいと言われたら 結婚がしたいと思うけど あなたと結ばれても 不幸になる予感がよぎるだけ
-
-
夏の気配が消えていく 金木犀の香りが漂う 消えてしまいたいと願うくらい 繰り返すあの痛みも薄れていく 穏やかな秋の風が漂う この胸を流れる血も吹き去って それでも若き日は懐かしくて あなたの声が聞こえるようで
-
誰も信じるな あなたは言う 瞼を閉じて うっすら微笑 未熟な私は性善説を唱えだす 「かもな」とあなた なだめるように 世間知らずが寄り添い願う 愛する人の言葉受け止めたい 窓の外レース越しの月光 か細く頼りなく二人を照らす
-
-
傷つかないように恋をした 苦しめたくないと言うあなたと それは恋の遊びにすぎない それでも傷つきたくないそれが一番で 月日が流れて思うのは 幸せになる勇気があれば 伸ばして下したこの小さな手を そっと離してあなたは行く
-
-
-
子供を抱え肋骨を折ったことを 懐かし気に笑いながらあなたは口にした 楽しかったことも過去にあったのだと 複雑な思いでじっと見つめる その思い出だけで救われる瞬間がある 私が傍にいるのを忘れている 横たわり愉快そうに憂いは吹き飛び 窓からの陽光が笑顔を際立たせている 存在が遠く見えて
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
顔を変えるの あなたを愛してると口にしても 誰も笑わない顔に 自分を闇で売った金をつぎ込んで つぎ込んでも 米粒のような眼はメスでくっきり刻んだ二重瞼に負け 鼻が長いのはどうしようもなく 顔中の黒子を取っても友達さえ気が付かない 普通より少し綺麗にしかなれなかった私は あなたを愛しているとはいえず... 続きをみる
-
原稿用紙120枚ほどの中編小説をKINDLEより自費出版しました。よろしくお願いします
-
-
-
冬の空 冷たい青さに 思い出す 慰められた日 忘れていた 下を向いていて そうね アスファルトに映る 私の昔の影 消せないままでも つきまとわれても 眩い陽射しが 足元 照らす
-
-
ママ 黒人警官たちに暴行される黒人が叫んだ テレビ画面の向こう側で その声が 愛や恋のポエムを書こうとしていた私を 我に返らせ 一縷の涙が胸からこぼれて
-
-
-
-
お久しぶりです。一昨日、にほんブログ村で発表した59編の詩を「Lost Love」というタイトル、美月小夜というペンネームで、自費出版でKINDLEから出版しました。よろしければお手にとってご一読ください。よろしくお願いします。 月美
-