詩を書きます

プライドが服を着て寂しさに震えてる

プライドがひとひら、あしもとに舞い落ちた。
思わずかかんで拾い集めようとする私に、
男は「いいじゃん」と言う。
「月美ちゃん最近、感情表現が豊かになったやん。
 本読むのなんかやめてさ、好きな男のことでも考えてろよ」
軽蔑の冷笑を口の中に隠す。この男は金目当てに私を狙っているホストだ。
この男は私のプライドを貶める。早く切り捨てなければいけない。
寂しいという感情に飲み込まれてしまう前に