詩を書きます

束の間の恋

恨めしそうにあなたを見ていた
ラウンジで眠るふりをするあなたはとても綺麗で
端正な横顔 釘付けになる


子供の私と
一回り年上の仕事も家庭もなんでも持ってるあなた
「この子は学生やで」
ママが釘を刺す あなたは頷いても私を誘う


傷つけないでね
それならついていかなければすむこと
それでもあなたはとても綺麗で
泣かされる予感に駆られつつついていく


束の間の恋人ごっこ
ダンスフロアで手をつなぎ
背中を抱きしめられる
学生の私をじっと観察しながら


割りきって遊ぶことなど
出来やしない 吸い込まれる
どうかその力を強めないで
壊れ物のように私を扱って