詩を書きます

花びら

「美しい人には美しいものを」
たくさんの花で 彩られたその顔
死の腐臭漂って あなたを損なう前に
白い服が 業も罪も包み消していくよ


唇はうっすらと 微笑んでいるよう


校歌の斉唱に胸がちぎれる
踵をかえしてこの場を去る もう見ていられないから
あなたを


遠い遠い昔を思う 来世でお話しましょう
華やかに輝くその笑顔で
はるか彼方の出来事 あなたを殺した天災
何もなかったように美しい眠り顔