詩を書きます

年月

何も知らない中学生だった頃
私を好きだという美しい男の子が現れて
ふさわしくないと私は学校中の笑いものになった


色気づきだした大学生の頃
私を気にいったという美しい男の子が近づいて
彼の彼女は泣きながら内心呆れて彼を捨てた


若さを失いかけた二十代後半
それでも愛や恋に夢を見る私を知らない男が
凌辱し何が起きたかわからない混乱に陥った


それから数年が経ち
自暴自棄に陥る私を美しい男の人が見つけて
なついても思い通りにならないとわかると私を捨てた


あれから二十年の時を得て
初老を迎え髪は白く頬の肉は垂れ体の線は崩れ
それでもまだ夢を見ている 愛される夢を