詩を書きます

ルッキズムはハードルを越えない

顔を変えるの
あなたを愛してると口にしても
誰も笑わない顔に
自分を闇で売った金をつぎ込んで
つぎ込んでも
米粒のような眼はメスでくっきり刻んだ二重瞼に負け
鼻が長いのはどうしようもなく
顔中の黒子を取っても友達さえ気が付かない


普通より少し綺麗にしかなれなかった私は
あなたを愛しているとはいえず
ただあなたの一ファンに甘んじたふりをする


ルッキズムはくだらない
そんな言葉は恋の前には無力で
内面に恋するなんて後々の話で
「どこも悪い所がない」と言われるようになった
それでも美しさにはほど遠い私は
綺麗なあなたとの間に横たわるハードルの高さに
今日もただとまどうばかり