詩を書きます

2023年2月のブログ記事

  • プライド

    行って 友達に格下げして繋ぎとめようなんて許さない 私のプライドは恋より尊い 行かないで その気配さえ感じられなくなるなんて すがりたい気持ちを必死に隠してる 私を愛してないのは知ってるわ そんなのはお互い様 互いに過去の傷を癒したいだけ 孤独から逃れたい二人 信じあうにはすでに傷を負い過ぎてる ... 続きをみる

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  • 冬の空

    冬の空  冷たい青さに 思い出す 慰められた日 忘れていた 下を向いていて そうね アスファルトに映る 私の昔の影 消せないままでも つきまとわれても 眩い陽射しが 足元 照らす

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  • 麻酔

    差しのべた腕にしがみつくように 閉じた瞼から涙がひとしずく 悪い夢にうなされ首を横に振る 犯した愚行がどこまでも追いかけて 言葉を尽くしても通じない孤独を抱えてる 過ぎた過去など葬りさればいい 私のぬくもりを失う不安に駆られる それだけの過ちを抱えた孤独は底なし 語られない罪を許して抱きしめる 血... 続きをみる

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  • ママ

    ママ 黒人警官たちに暴行される黒人が叫んだ テレビ画面の向こう側で その声が 愛や恋のポエムを書こうとしていた私を 我に返らせ 一縷の涙が胸からこぼれて

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  • 怒り

    怒りを胸のなかに飼っていた 初めは それは世間から隠しおおせるほど小さかった 私が大人になるにつれて怒りは少しづつ成長し ろうそくの火が部屋中に燃え広がるように この胸を焼き焦がし 全身を包んだ 怒りは私そのものになり 眉間に 頬の強張りに 口元に 至るところにくっきりと刻まれている 悲し気な目元... 続きをみる

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  • 地獄行き

    美貌が身上の女は若さが陰っても 惚れた男に貢いで今は俺に夢中 昼間でも夜でも輝けるのに 楽がしたいだけ俺は暇つぶし 服が欲しくて街に迷い込んだ 冴えない女を搾取しようと 暖かい仕事の話に嘘を織り込む 鼻で笑う女は地味キャラが身上 リングキーに合鍵がジャラジャラ それでもお前の処に帰るのは 香水じ... 続きをみる

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  • KINDLE本出版のお知らせ

    お久しぶりです。一昨日、にほんブログ村で発表した59編の詩を「Lost Love」というタイトル、美月小夜というペンネームで、自費出版でKINDLEから出版しました。よろしければお手にとってご一読ください。よろしくお願いします。  月美

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  • 囚人馬車

    囚人馬車が駆ける 地を蹴る蹄の音が夜に響く 女が乗っている 虚ろな目で私を招いてる 次はあなたの番 かすかに開いた唇が語る 同情して引きずられたのは若かったせい 病院の前 広がる沼地を指さす女 嬰児の金切り声 炎に焼かれるように 浮島に咲く 白い社若はささやかな供え物 あの男に惚れて狂ったあなた ... 続きをみる

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