詩を書きます

刹那

救いを求めて あなたに しがみついた
プライドもなく ただ温もりが欲しくて
残ったのは惨めさにまみれた孤独


初夏の汗ばむ体を投げ出して
あなたの腕の中で考えすぎから逃れた


私の望むようにする その目が据わって


こんな女だと 弄んでも 怖い顔で言う あなたは
男は女の浮気は許さないよ 拳を握って 私はただ戸惑うばかり


自分を傷つけたくて 自棄に走ってる
あなたを愛せるなら そこから抜けだせるはずなのに


背後から抱きしめる 子供のように その微笑みは 罪
居場所を見つけ 失いたくないと 切羽詰まった心を抱えて
手慣れたその手で 余裕めいた唇で 刹那の恋を 永遠と思わせて