詩を書きます

とめどない独り言

夜中にあなたは過ぎ去った昔を語りはじめる
癒えない裏切りの記憶
声にする度に心に刻まれていくのだ
楽しかった思い出
神輿を外された痛み
途切れないその独りごとは
私の心に入ってくる
気が重くなる
眠りたいだけなのに
不幸話に引きずられていく
思いつくまま語るのはやめて
暗闇で辛気臭いだけよ


あなたが望むものは
傷つかず楽をすること
それだけが傷ついた心の処方箋
真実からは目を逸らして
心臓を抉られてしまうから
あなたの望むもの
あなたに注ぐべきものは
優しい嘘で包まれた虚飾の世界
真実なんて心臓を貫くだけ
生きていけなくなる拷問