詩を書きます

地獄行き

美貌が身上の女は若さが陰っても
惚れた男に貢いで今は俺に夢中
昼間でも夜でも輝けるのに
楽がしたいだけ俺は暇つぶし


服が欲しくて街に迷い込んだ
冴えない女を搾取しようと
暖かい仕事の話に嘘を織り込む
鼻で笑う女は地味キャラが身上


リングキーに合鍵がジャラジャラ
それでもお前の処に帰るのは
香水じゃ消せない孤独の匂いが同じで


睡眠薬を飲み瞼閉じれば
抱いたのも覚えてない死んだ女が
蛇と化して俺に絡みつく


恋の遊びを真に受けてダサい奴
そこまで鬼にはなりきれなくて
死なせた罪に慄く俺はきっと地獄行き