詩を書きます

どうか

誰にもされたことがなかった
あなたは私を優しく抱き上げて
その瞬間に心は溶け
夜中の窓の外から月が優しく照らしていた


これが続くならなんでもしようと思った
けれど人の気持ちは一瞬で変わるもので
不器用な私は
あなたのために尽くすなど続かなかった


「俺が好きならできるだろう」
他の男が言えば嘲笑してしまうセリフ
あなたなら笑えない
あなたはとても綺麗で様になって
心が痛い 涙が出そうになる
あなたを失う予感が胸をよぎって


どうか私から去らないで
抱き上げて笑ってみせて
二人が眠りにつくまで
白い月が朝の空に溶けていくまで