詩を書きます

怒り

怒りを胸のなかに飼っていた
初めは それは世間から隠しおおせるほど小さかった
私が大人になるにつれて怒りは少しづつ成長し
ろうそくの火が部屋中に燃え広がるように
この胸を焼き焦がし 全身を包んだ
怒りは私そのものになり
眉間に 頬の強張りに 口元に
至るところにくっきりと刻まれている
悲し気な目元を除いて
この世の 人生の
理不尽さを薪として燃え続ける不毛な業火