詩を書きます

空高く

空は高く秋の訪れを知らせ
下を向いて歩く顔を上げる
遠ざかる夏の眩しい太陽
あれから幾度目の季節を繰り返す


あの頃誰にも言えない過去を告白した
あなたは口角を上げて笑みを浮かべた


わかってもらおうなんて
期待しなければ
その笑みに心を抉られることもなかったよ
傷を背負う
墓場まで独りきりで
傷つかない手段はそれしかなかったのに

自分を大切に

自分を大切に 今まで何度も言われた台詞
自覚のないまま その言葉が胸に刺さる
自己愛とプライドの高さと卑屈さの矛盾
スペックを積み上げ 劣等感を潰す
自分を大切に なぜ忠告されるのか
きっと彼らは見抜いている
優しくしてくる男についていく弱さ
所長は言う 心の中に何があるのか知らないけど


睡眠薬と安定剤を飲んでベッドで考える
お前は幸せなんだとかつての男は吐き捨てた
普通の家庭 愛情に満ちた
虚しさが募る 理由がわからない
不幸な境遇の友がメールをよこす お前落とす


きっと悲劇のヒロインぶるのが好きなんだろう
自己憐憫に満ちた軽蔑すべき女
本当は何か理由があるのかもしれない
それに触れると血が流れるような
眠れない夜明け 薄明るい空 
烏の鋭い鳴き声が耳をつんざく
考えすぎずに 新しい日々を生きていけ

Don't think

取り繕う術も知らず
自分をむき出しにして生きる
傷つきたく ないのに
純粋なんだよ
皆わかってるよ
貴方の言葉が空しく響く
未熟なだけ 愚かなだけ
そんないいものじゃない


Don't think Don't think
Don't think Don't think too much
Don't think Don't think
Don't think Don't think too much