詩を書きます

囚人馬車

囚人馬車が駆ける 地を蹴る蹄の音が夜に響く
女が乗っている 虚ろな目で私を招いてる
次はあなたの番 かすかに開いた唇が語る
同情して引きずられたのは若かったせい


病院の前 広がる沼地を指さす女
嬰児の金切り声 炎に焼かれるように
浮島に咲く 白い社若はささやかな供え物
あの男に惚れて狂ったあなた 生き残った私


神様 どうして 苦しいのか 許されないのか
説教は無意味 犯した罪は時効にして
残された時間にどうか安穏を